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冬山の気象について

山にスキーに行く時、注意しなければならないのは天候だ。冬の日本の山は天気が急激に変化する場合が多く、1000m以下の低い山でも遭難事故が発生することがある。 山の気温と体感温度に影響すると考えられるのは、山の高さと緯度、風の強さだ。気温は通常、高度が100m上がるごとに0.6℃低下し、緯度が1度上がるごとに1℃下がる。また、風速が1m上がると体感温度が1℃以上下がるとされている。 また、風は障害物が多く空気の密度が高い低い場所よりも、空気の密度が薄く障害物が少ない高い場所の方が強くなるので注意が必要だ。 気温-20℃で風速20mの場合、体感温度が-40℃以下になるということで、想像以上に体温を奪われていることになる。さらに、濡れた状態ではますます体感温度が下がるため、完全防風かつ完全防水の服装をしていくことが好ましい。

雪について

雪の積もった深さをcmで示したものが降雪量だ。1cmの降雪ならば大体1mmの降水量と同じことになる。 スキーヤーに好まれるのはしまり雪と呼ばれる状態の雪で、熱の影響をあまり受けなかった新雪の結晶が、時間とともに丸みを帯びて2日から3日たった状態のものだ。滑降や回転が簡単にできる他、時間が経つと雪粒が緻密になっていくので、雪洞などを掘りやすくなる。

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