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乙種特殊索道施設とは

乙型特殊索道施設では、片方の端に原動設備を設置し、もう片方の端に緊張設備を置いて、ロープを輪の様にしてそれぞれの滑車をつなぎ、緊張滑車は緊張台車を通して油圧や重りの力を用いてロープを引いている。ロープを引くことにより均一な張力が発生し、原動滑車に常に同じ力を与えることが出来る。この時に回転運動を原動滑車に加えると、ロープと原動滑車の間の摩擦力によって搬機が移動する。 原動設備とその反対の端に置く緊張設備、、また、原動設備と緊張設備を一つにした原動緊張設備とその逆の端に置くことになる折返設備をそれぞれ山頂と山麓のどちらに設置するかで合わせて4つのパターンがある。 原動機にはほとんどが電動機を使っているが、一部では内燃機を用いている場合もある。通常は交流三相誘導電動機が使われるが、高速化で運動速度の制御が必要な索道では直流電動機が使われることが多い。

乙種特殊索道施設の設備

乙種特殊索道施設には停留所や運転室、また監視所といった建造物がある。 停留所には起点停留所と中間停留所、終点停留所があり、それぞれに客が乗り降りするための乗降場が作られている。 運転室は原動設備がある方に設置され、運転と監視の機能を併せ持ち、緊張設備の方に設置された監視所では監視のみが行われる。線路の全体を見ることが出来ない場合は中間監視所を設置する。

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