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読図の基礎

航空写真や観光用のパンフレットなど世の中には様々な地図があるが、スキーツアーで利用するならば国土地理院が発行した地形図がいいだろう。まず、20万分の1の地図で山全体の地形を大まかに把握して、5万分の1か2万5千分の1の地図で具体的な計画を立てて、ルート図を作って持っていくのが望ましい。ただ、何か大きな災害があった場合や、人為的な作業で森林や小屋、道路の有無が地図の記載から変化している場合があるので、地図の測図年記を見て、現在の状況との違いを事前に調べておく必要がある。 地図では常に上が真北となっているが、磁石が示す北は磁北と言って地図の示す真北からは5度から9度西に偏っている。偏差と呼ばれるこのズレを調整せずに磁石を使って地図を見た場合、6度のズレで500m移動すると51mも目標からズレてしまうので注意が必要だ。

磁石について

1260年にマルコポーロの手でヨーロッパに伝わったとされる磁石だが、中国においては紀元前の歴史で既に確認出来る。 様々な用途に対応して改良されている磁石だがスキーツアーや登山に使われるのはシルバーコンパスだ。いくつかのタイプがあるが、一般用としては使いやすさからタイプ3が用いられることが多い。拡大鏡や進行線、距離を測定するためのメモリなどが付いている。

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