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冬山に潜む危険

冬山の危険は様々であり、人間が持っている技術や知識では全ての事故をなくすことはできない。ただし、これまでに起こった冬山遭難事故の例を見る限り、正しい知識や技術があれば回避可能だったと考えられるものがかなりの数になる。 滑落事故の原因の多くは未熟な技術が招いた転倒だ。もちろん、どんなに技術が優れていても疲労が蓄積していけば転倒の危険は高まる。エッジ操作だけに頼るスキーではアイスバーンの岩場や、深い谷が斜面の下部にあるような場所は避けたほうがよい。 雪がひさしの様に稜線の風下側に張り出したものを雪庇と言い、場合によっては10m以上も張り出すことがある。これは上部が平坦で上から見ると問題がないように見えるが、風下側からみた場合オーバーハングした状態になっており、先端部に乗ってしまうと踏み抜いてしまったり崩落してしまう危険性がある。

雪崩について

雪崩は斜面に積もった雪が肉眼でもわかる速さで斜面を落ちる現象のことで、その原因はスキーヤーの行動などによる人為的な物や、自然的なもの、危険排除のため人工的にあえて雪崩を起こしたものなど様々だ。 万が一、雪崩に捲き込まれた場合はスキー等は捨てて樹木などにしがみつこう。泳ぐ動作で表面に浮上するよう努め、止まった後は周囲の雪が固まる前に隙間を作ることが大切だ。

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