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ビバークの基礎

これまで、スキーツアーはスキー場を拠点にして多くが日帰りで行うか山小屋を使ったものだったが、スキー技術が向上するとともに装備や食料もよりよい物が出来てきたため、ビバークをすることにより行動範囲を拡大し、より冬山の良さを求める傾向が見られるようになってきた。ただし、どんなに装備や食料、技術が進んでも自然の厳しさに変わりはないので、その厳しさに耐えるだけの体力と精神力を養い、テントや雪洞で生活する術を得ておかなければならない。 テントを張る場合はまず、雪崩や落石の絶対にない場所を選ぶ。また、吹きだまりにならず強風を直接受けないことも条件だ。悪天候の時に帰路がきちんと確保できるかも確認しておこう。森林の中は吹きだまりがなく風も弱いが樹上からの落雪に注意が必要だ。場所が決まったら、雪面を平らに踏み固め入口を風向きの直角方向か斜め風下に向けて設営しよう。

雪洞について

冬山用のテントの品質が良くなり軽量化もされてきてはいるが、緊急時を想定して雪洞の訓練や体験、研究をして置くことは必要だ。 雪洞の利点は、装備を軽く出来ることや、火器の安全性が高まることなどがある。 設営には掘り出した雪の処理も簡単な稜線近くや山頂が向いていいる。ただし、雪崩の危険を考えてよく安全を確認することが求められる。

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