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冬季オリンピックのスキー競技一覧

4年に1度開催される国際的なスポーツの祭典、それがオリンピックです。夏季オリンピックと冬季オリンピックに分けて開催され、次のオリンピックは2020年の夏季に日本の東京で開催される東京オリンピックです。

次の冬季オリンピックは2022年に開催される北京オリンピックです。まだどの競技が行われるか決まっていませんが、このページでは冬季オリンピックで行われる競技の1つの「スキー競技」について紹介していきます。

アルペンスキー

もっとも一般的なスキー競技、それがアルペンスキーです。スキーの原型のノルディックスキーが、ヨーロッパのアルプス地方で発展した競技のため、アルペンスキーと呼ばれます。

アルペンスキーは純粋にタイムを競う競技で、雪山に作られたコース斜面にあるポールと呼ばれる旗門を通過しゴールしたタイムを競います。ポールは何本もあり、ターンを繰り返しながら全てのポールを通過します。ストレート部分は直滑降で滑りスピードを出したりもします。

フィギュアスケートのような採点競技ではなく、タイムを競う競技なので素人が見ても勝敗がわかりやすい競技です。

アルペンスキーにはいくつかの種目があり、男女回転(スラローム)、男女大回転(ジャイアントスラローム)、男女スーパー大回転(スーパーG)、男女滑降(ダウンヒル)とそれぞれ男女で分かれます。また、これらの2つ以上の種目を合わせた複合(アルパインコンバインド)もあります。

アルペンスキーのコースは自然の山の地形をそのまま活かすので、コースの長さ、標高差、傾斜が同じコースは2つと存在しません。そのため、簡単に滑られるコースがあったり、プロスキーヤーでも転倒やコースアウトしてしまう激ムズコースまで様々です。コースによっては直線部分でスピードを上がると100km/hを越える場合もあります。

世界的にも有名なコースには、スイスのウェンゲンやアーデルボーデン、オーストリアのキッツビューエルなどがあります。

クロスカントリースキー

日本では大会のテレビ放映が少なく知名度が低いクロスカントリースキー。ヨーロッパ、特に北欧地域では子供から老人まで幅広い世代に人気があります。

クロスカントリースキーはアルペンスキーのような「斜面を滑る」競技とは違い、雪の積もった野山や平原を「走る」ことに特化した競技です。コースの中に坂がある場合は登ったりもします。

札幌で開催される雪祭りの会場で行われている歩くスキーもこのクロスカントリースキーに当てはまります。

勝敗はアルペンスキーと同じようにタイムを競います。

競技形式はいくつも種類があり、男女スプリント、男女パシュート、男女クラシカル、男女フリー、男女チームスプリント、男子4×10kmリレー、女子4×5kmリレーなどの種目に分かれます。

スキー板は一般的なスキー板とは違い、滑走性を高めるため細く長いスキー板を使用します。金属のエッジ部分もないため軽くしなやかです。また、ビンディングではかかと部分が固定されておらず、つま先だけが固定されています。かかとが固定されていないことにより、下り以外の場所もスピーディに滑ることができます。

また、ポール(ストック)も通常より長い地面から肩まである長さのものを使い、雪面を押す力と長さで推進力をだします。

スキージャンプ

スキー競技でもっとも知名度が高いのがスキージャンプです。一見、より遠くへ飛んだ距離を競うだけの競技に思いがちですが実は違うんです。

専用のジャンプ台からスピードに乗って勢いよく飛び出し、飛距離を数値化にした「飛距離点」と姿勢と着地の美しさを数値化した「飛型点」の合計します。選手は2回ジャンプすることができ、2回のジャンプの合計ポイントで競います。

スキージャンプは年間を通して行われますが、スキージャンプの醍醐味はやはり冬季期間の大会です。毎年世界各国の試合会場でスキージャンプ・ワールドカップが開催されています。各シーズンに25から30試合が行われ、成績順位に応じたワールドカップポイントが与えられ、ワールドカップの全ての試合が終わった時点でワールドカップポイントが一番高かった選手が年間王者に輝きます。

アルペンスキーやクロスカントリースキーのように、スキージャンプもジャンプ台の大きさやK点までの距離などによっていくつかの種目に分かれます。

K点90メートルのノーマルヒル、K点が120メートルのラージヒル、K点が180メートルのフライングヒルなどがあり、冬季オリンピックではノーマルヒルとラージヒルが採用されています。ただし、女性はすべてノーマルヒルでの試合になります。

日本は昔からスキージャンプが強い国で「日の丸飛行隊」と呼ばれています。

現在もっとも人気も実力もある選手が北海道砂川市出身の高梨沙羅選手です。ワールドカップでは4度優勝し、オリンピックでは銅メダルを獲得しています。まだ年齢も若く、今後の活躍が期待されます。

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