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スキー救急法について

スキーパトロールには通常の救急法だけでなく、他とは異なるスキー場という環境に対する技術と知識が求められる。 例えば、現場に持っていける物の量には限界があるため、持ち運びが容易で軽いものに限られた救急用具だけで出来る限りの救助活動を行わなければならない。 また、ときにはコース外にいる患者の元へ駆けつけ、そこから安全に運ぶためのスキー技術やスノーボードなどを使った運搬技術も必要不可欠である。運搬にはスキー場管理者などと話し合い雪上車を導入するのもいい。欧米にあるような救急用の雪上車ならば車内に救急・救命用の道具がすべてそろっている。 寒さに対する備えも重要だ。雪山で救助が車で動かずに待っている患者の体温は時間とともに低下していく。その上、外傷を受けたショックにより低血圧や低体温を引き越しやすい。自分と患者、両方の保温を考えた装備を用意しておこう。

二段階の救急処置

山岳地で発生するという特性上、スキー傷害では救急用具が限られるなど、どうしても現場で施せる手当てには限界がある。 従って、現場で行う処置をパトロールセンターに患者を運ぶための最低限の物だけに限った上で、素早く下山して改めて救急センターで処置を行ってから医療機関に搬送する、という二段階の対応を用意しておくことが重要になって来る。

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