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救急措置について(頭部打撲)

高速で滑走するスキーでは衝突事故により、頭部を強く打つなど場合によっては命にかかわる外傷を受けることがある。 頭部外傷は軟部組織の損傷、頭蓋骨骨折、頭蓋内血腫、脳実質の損傷の四つに分けることが出来、もちろん損傷した場所が深い程、命の危険を伴う。しかし、現場のスキー場では頭蓋骨の中を診断することなど出来ないため、意識障害の程度によって救急処置をしていくことになる。 意識障害が見られない場合は、静かに寝かせて様子を見る。時間とともに頭蓋内に出血が起こり意識を失うことも考えられるので、少しでも問題があった場合は脳外科へ搬送する。 受傷直後から数分間意識がなかった場合など、軽い意識障害がみられる場合、それは脳実質に何かがあった証拠でもあるので、雪上救急車などを使って移送途中の意識喪失などに対しても万全の態勢で下山し、すぐに救急車で脳外科へ運ぶようにする。

頭部打撲による意識不明の場合について

受傷直後から一切意識が戻らず、呼吸が乱れていたり、いびきをかいていたり、全身、もしくは半身が痙攣しているような場合は深刻な脳挫傷だと考えた方がいい。 即座に雪上車やヘリコプターを呼んで病院に移送する。 車内では必要に応じて人工呼吸や心臓マッサージを行い、また、呼吸が楽にできる体制をとらせ、嘔吐物で窒息しないようにすることも忘れてはならない。

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